深夜の自販機が好きな理由
深夜の自販機が好きだ。
静かな道の端で、
白い光だけが浮いている。
誰もいない夜道で見ると、
少し安心する。
飲み物を買うだけなのに、
なぜか気持ちが落ち着く。
温かい缶コーヒーを持つと、
張っていた力が少し抜ける。
深夜って、
街から音が減っていく。
昼間は見えなかったものが、
少しだけ見えてくる時間だ。
だから、
自販機の灯りも特別に感じるのかもしれない。
誰かが待っているわけじゃない。
何かが変わるわけでもない。
でも、
夜の静けさの中で見る自販機は、
「ここにいていい」
と言ってくれている気がする。
たぶん人は、
こういう小さな光に助けられている。