夜風だけで少し救われる日
うまく言葉にできない疲れが、
一日の終わりに残ることがある。
何があったわけでもない。
でも、
少しだけ心が重たい。
そんな日は、
帰り道の夜風に救われることがある。
駅を出た瞬間の、
少し冷たい空気。
昼間の熱が少しだけ消えた街。
その空気を吸い込むだけで、
張っていた気持ちがゆるんでいく。
夜って不思議だ。
昼間より静かで、
少しだけ本音に近づける。
だから、
夜風がやさしく感じるのかもしれない。
何かが解決したわけじゃない。
明日が急に楽になるわけでもない。
でも、
「今日はここまででいいか」
と思える。
人はたぶん、
大きな救いだけじゃなく、
こういう小さな空気に助けられている。