🍃~今日は空を見上げただけで十分だった
立ち止まる時間が教えてくれたこと~ 余白の駅

今日は空を見上げただけで十分だった
朝から慌ただしい一日だった。
時計ばかりを気にして、人と話し、仕事を進め、気が付けば夕方になっていた。
そんな日は、自分がどんな景色を見て歩いてきたのかさえ覚えていない。
帰り道。
信号待ちで立ち止まった。
ふと顔を上げると、空が広がっていた。
青空ではない。
夕暮れへ向かう少し淡い色の空だった。
雲はゆっくり流れ、風も静かだった。
ほんの数秒。
ただ空を見上げただけだった。
何か特別なことがあったわけではない。
悩みが消えたわけでもない。
明日の予定が楽になったわけでもない。
それでも、不思議と肩の力が少し抜けた。
毎日忙しくしていると、「何かをしなければ」と思ってしまう。
成果を出さなければ。
頑張らなければ。
もっと前へ進まなければ。
そんな気持ちに追われる日もある。
でも、今日の空は何も言わなかった。
「急がなくてもいい。」
そんな言葉さえなかった。
ただ、そこに広がっていただけだった。
それだけで十分だった。
空は毎日違う。
昨日と同じように見えても、雲の形も、光の色も、風の匂いも少しずつ違う。
人も同じなのかもしれない。
昨日より少し疲れている日もある。
少し元気な日もある。
何も変わらないようで、毎日少しずつ変わっている。
だから今日は、大きなことを成し遂げなくてもいい。
空を見上げる余裕があった。
それだけで、今日という日は悪い日ではなかった。
家に帰ったら、きっと明日も忙しい。
それでも、また空を見上げる時間くらいは持ちたいと思う。
今日という一日に、小さな余白があったことを忘れないために。
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🍃 電車の窓に映るもう一人の自分

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